地域活性化から考える【祭りとは?日本の信仰と伝統文化の由来を知ろう】
神社参拝って、どなたもされますよね。
初詣や厄払いの節目の時とか、参拝し何かを祈願するでしょう。
参拝しながら心に思うことは人それぞれでしょうが、その根本にある願いは「幸せ」ですね。
幸せを願わない人は、誰一人としていないのではないでしょうか?
全国津々浦々、至るところに神社があります。
神社だけでなく、お寺や小さな祠に至るまで・・
数えたら一体いくつあるのでしょう・・??
その全てが、もの凄く長い歳月を経てできてきたのでしょう。
「神社」を中心におこなわれる「祭り」も、全国各地にありますね。
地域活性化と祭り。
現状をふり返りながら、「信仰と伝統文化」に込められた思いを考えてみます。
地域の伝統行事

私が住んでいる地元では、毎年5月に神社に子供歌舞伎を奉納するお祭りがあります。
5つの町内に立派な山車があって、5年に一度、子供歌舞伎を奉納する順番が回ってきます。
もういい大人になっている二人の息子達も、小学生の時に出演させて頂きました。
その当時は、町内に小学生は何人もいましたが、今は少子高齢化が進んで出演する子どもが町内だけではそろいません。
祭りの運営の仕方も変わってきています。
町内でお役をされていらっしゃる方々も、高齢化の流れには逆らえません。
かといって、若い担い手となる世代は減少するばかり。
少子高齢化が進むことは以前からわかっていたので、

さきざき、どうやって祭りを維持していくのだろう・・?
私にはそんな思いがありました。
同じ条件で行事ができなくなり運営の仕方が変わってはきたものの、いまだ祭りを継続させていける見通しはまったく見えていません。
いったいどうしていくのだろうか?・・と思います。
昔は祭りの時には、もみくちゃになるほどものすごい人出だったようです。
祭りが何よりの楽しみだったのでしょう。
祭りはゴールデンウィークのさ中で、嫁いだ当初は親せきが大勢あつまって、
その準備から接待まで・・休む間もない忙しさで、ホント大変でした。

毎年こんなのが続くのか・・と思うと、
祭りがくるのが憂鬱になる私でした。
子供歌舞伎に息子が出演した時は、そちらで手一杯でしたが、
祭りのときはいつも必死な思いで、一生懸命やるだけのことをする感じでした。
次男が子供歌舞伎に出演するのを見届けるようにして、それから数週間後に主人は亡くなりました。
それ以降、大勢の親せきが集まることもなくなりました。
接待の大変さはなくなったけれど・・
それから徐々に祭りの人出も減ってきたように思います。
それでも毎年のこととなると、
またか・・といったふうに祭りのことを思い、
お付き合いだから仕方ない・・
と、そんな思いも実際にはあって、ずっと隠れ祭り嫌いでした。
しかしながら、ここ数年いろいろと学んだことで、「祭り」に対する意識がだんだんと変わってきました。
地域活性化のイベントと「祭り」

全国各地で地域の活性化を目指して、自治体ふくめ個人にいたるまで、様々な政策や催しなど企画運営されていますよね。
「祭り」は歴史・伝統文化の継承だと銘打って、執り行われるのもそのひとつだと思います。
なんとか地域を活性化させ、経済的にも潤いたい。
ほとんどの方がそう思っているのではないでしょうか。
地域の活性化も、歴史・伝統文化の継承も、とても大切なことだと思います。
しかしながら、私は
「祭り=イベント」のような風潮があるように思えるのです。
そんな意識が働いてはいないでしょうか?

本来の祭りがどんなものなのかという事を、すっかり忘れてしまっているんじゃないか??
「祭り」がすっかりイベント化してしまっているように思えて、ある時ふとそう思ったのです。
だから、毎年恒例で執り行っていても、なかなか活性化には繋がっていかない。
そんな風に感じるのは、私だけかしら?
そもそも「祭り」とは?

伝承が薄れている現状
地元の神社の祭りが行われる時は、御神体を神輿に受けて、町内を練り歩きます。
そういう神事をしているわけです。

祭り=祭祀=神事なんですよね。
祭りに関わっている人達が、その事をどれだけ理解し意識しているのかなと思うのです。
地元の神社の御祭神、行事の由来や、地元の伝説とか歴史とか・・
私自身くわしくないから説明はできないし、そもそもそういうことを特に知る機会はありません。
興味がない限り、なかなか知る機会や学ぶことがないんですね。
おじいちゃん、おばあちゃんが、その又おじいちゃん、おばあちゃんから受け継いできた話をしてくれる。
そんな機会って、今となっては皆無に等しいのではないかしら。
子どもの頃、戦争の体験話は祖母から聞いたことがありました。
けれども、地元の神社や祭りの、由来にまつわる話を聞いた記憶はありません。
教えてもらう、話を聞く以前に、教えてくれる人がいないんですね。
何のための祭りなのか、本来の目的からズレてしまっているように思います。
「祭り」の本質
私は祭りは神事なのだと認識するようになりましたが、神事はいつから行われているのでしょうか?
古い歴史のなかで有名なのは卑弥呼でしょうか。
「骨を焼き、割れ目を見て吉凶を占ったりして、巫女(シャーマン)であった可能性が高い。」と、調べるとあります。
神と繋がりご神託を得て、それを伝えて治世に活かしていたのではないかと思います。
卑弥呼の時代以前から、そしてその後の時代でも、そういう事がなされてきたのは事実だと思います。
祭祀(神事)と治世(政治)は、太古からずっとセットで執り行われてきました。
世の中が乱れた時代は、治世が祭祀と両輪で行われていない時代です。
そういう歴史の事実をかんがみると、今の時代に通じるものがあります。
今は象徴で在らせられるけれど、日本の祭祀の最高者は「天皇陛下」です。
まだまだ勉強不足で詳しくはないのですが、今でも昔ながらの形式で神事をされていらっしゃいます。
宮中祭祀で、天皇は国家と国民の安寧と繁栄を祈る祭祀をされていらっしゃるのです。
そういう認識が日本全体でうすれてしまっているのも、大切な本質からズレてしまう原因かも知れません。
簡単に言ってしまうと、そういう事が祭りの本質なのではないかと思います。
日本の信仰

宗教と信仰は違うと思っています。
宗教・・というと、何か怪しいような、そんな刷り込みがあったりしますしね。
キリスト教を代表として、他の国で信仰されているのは殆ど「一神教」です。
そこが日本とは全然違いますね。
日本では神社にお参りして、お寺にもお参りします。
八百万の神と言われるように、「多神教」です。
宗教が違っていても、争ったりしません。
どんな神様仏様にも手を合わせて拝みます。
ただシンプルに、そういうことなんじゃないでしょうか。
そこから信仰が生まれて、神社ができて、ずっと受け継がれてきた祭祀・祭りがあるのではないかと思います。
信仰と人格形成は繋がる
神社やパワースポットとか、多くの方々が参拝に行かれますね。

もし自分が神様だったら、どんな人の願いを叶えてあげようと思うでしょうか?
どんな人だったっら、力を授けたいと思うでしょうか?
お願いするだけしておいて、努力もしない人の願いなんて、叶えてあげようとは思いませんよね。
感謝のない人に、力を授けようなんて思わないと思います。
どんな心構えでどんな行動をしているか、神様は全部お見通し・・だとしたら、
自ずとどうあるべきなのか分かってくるのではないでしょうか。
道徳教育や人格形成にも、信仰心はつながるものがあると思います。
もっと「神道」を知ろう!
日本の信仰を理解することから、祭りに対する意識が変わりました。
そんな私なので、数年前まで「神道」のことも全然知らなかったのです。
専門的なことは、CGS番組をご紹介致しますので、ぜひご覧になってみて下さい。
本当はすごい神道
第1回 神道は日本のアイデンティティ【CGS 山村明義】
神道から考える理想の教育とは?【CGS 小坂達也 本当はすごい神道 お正月特番その3前編】
本当はすごい神道

万物に神が宿るとされる多神教の日本の自然崇拝は、他国の一神教とは全く異なる思想。
全国に神社があるように、太古の昔から日本のまつりごと(祭事・政)・生活・生き方そのものに深く繋がり受け継がれてきた。
現代でも広く世界に通用する「思想」「信仰」である「神道」は、日本人の誇るべき精神性を育み、心のよりどころとなり、今も常に身近にある。
日本人の精神性の基本である「神道」を見つめ直し、「神道」の大切さに今一度気づき、その奥深さを理解するシリーズ動画。
日本の信仰と伝統文化から地域活性化と祭りを考える【まとめ】

何事も本質を忘れてしまうと、目的がズレていってしまいます。
祭りがただの商売がらみのイベントにならないように、
祭りに対する意識を今一度見つめ直してみても良いのではないでしょうか。
地域や学校教育で、そういう学びができると良いのですが。
根本がわかると、祭りの意義のみならず、すべてにおいて取り組む意識が変わっていきます。
「日本の神話」を知ることも、その根本につながります。
こちらの詳細もぜひご覧ください。
長い歴史の中で育まれ、伝承され受け継がれてきたものがあることに感謝して、
これから先も繋がっていくように。
日本の信仰・伝統文化は、世界に誇れる素晴らしいものなのですから。
ご縁に感謝します。
意識を変えて ワクワクの未来を創ろう♥